【小学生】ゲームプレイで育むグロースマインドセット!適切な関わりで未来へつながる経験にしよう

お子さんのゲーム時間、ただの遊びで終わらせていませんか?実は適切に導くことで、子どもの「グロースマインドセット」を育み、将来の成功につながる大切な経験となるのです。

「うちの子、ゲームばかりして…」と悩むママも多いですが、今日からその時間が子どもの成長の糧になるかもしれません。

そこで今回は小学生のお子さんを育てるママに向けて、子どものゲーム活動がもたらす様々なメリットと、グロースマインドセットの育み方についてご紹介します。

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こだちん

「グロースマインドセット」という考え方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください!

1.ゲームをすることで得られる5つのメリット

「ゲーム」と一言で言っても、アクションゲームから創造型ゲーム、スポーツゲームまで様々な種類があります。どのようなゲームであれ、適切に取り入れることで子どもの成長に多くのメリットをもたらします。

 

認知能力の向上

ゲームは子どもの思考力や問題解決能力を鍛えます。特にパズルやストラテジーゲームでは、論理的思考が必要となり、脳の発達に良い影響を与えます。

例えば、「ぷよぷよ」や「テトリス」のようなパズルゲームは空間認識能力を、「スーパーマリオメーカー」「マインクラフト」のような創造型ゲームは計画力と創造性を育むでしょう。

 

集中力と忍耐力の育成

ゲームは目標達成のために集中し、何度も挑戦することを求めます。特に難易度が適度に高いゲームでは、「もう少しでクリアできる」という経験を通じて、諦めずに取り組む姿勢が身につきます。

わが子がゲームに熱中している姿を見て「依存しているのでは?」と心配になるママもいるかもしれませんが、実はその集中力や忍耐力は学習や将来の仕事にも活かせる大切な能力です。ただし、時間のコントロールをしっかり教えることが重要です。

 

社会性・協調性の発達

複数で遊ぶゲームでは、ルールを守ることや順番を待つこと、時には協力することを学びます。オンラインゲームでも、チームプレイを通じてコミュニケーション能力や協調性を育むことができますね。

 

失敗から学ぶ力の獲得

ゲームでは必ず勝ち負けや失敗があります。この経験が、実は子どもの「グロースマインドセット」形成に大きく関わっています。

ゲームで負けたり、ミスしたりしても、「次はこうしよう」と考え、改善点を見つけて再挑戦する過程は、まさに成長思考そのものです。

お子さんがゲームで失敗したときは、「どうしたらうまくいくと思う?」と問いかけ、自分で考える機会を与えましょう。答えをすぐに教えるのではなく、子ども自身が解決策を見つける喜びを経験できるようサポートすることが大切です。

 

創造性と想像力の拡大

特に自由度の高いゲームやクリエイティブなゲームでは、子どもの想像力が大きく刺激されます。

先にもご紹介した「スーパーマリオメーカー」「マインクラフト」のような創造型ゲームは、子どもの発想力を伸ばし、独自の世界観を構築する経験を提供します。

 

2.ゲームとグロースマインドセットの関係性

ゲームは、実はグロースマインドセットを育む最適な環境を提供してくれます。なぜなら、ゲームには「挑戦→失敗→学習→再挑戦→成功」というサイクルが自然に組み込まれているからです。

 

ゲームが教えてくれる「失敗は成長の一部」という考え方

ゲームでは、失敗することが当たり前です。初めてプレイするゲームで最初からうまくいくことはほとんどありません。難しいステージで何度も挑戦する経験は、「失敗は成長過程の一部」という考え方を自然と身につけさせてくれます。

例えば、お子さんがゲームで失敗したとき、「どうして失敗したと思う?」「次はどうしたらうまくいきそう?」と質問することで、失敗を分析し、次に活かす思考パターンを促しましょう。

この「失敗→分析→改善」のサイクルこそが、グロースマインドセットの核心です。

 

「レベルアップ」の概念と成長の実感

ゲームには「レベルアップ」や「スキル向上」の要素が多く含まれています。最初はできなかったことが、練習と経験を積むことでできるようになる喜びを、ゲームを通して実感できるのです。

実生活でも「最初はできなくても、練習すればできるようになる」という経験を積み重ねることで、子どもは自分の能力が固定されたものではなく、努力によって伸ばせるものだと理解するようになります。

 

「適度な難易度」が挑戦心を育てる

良質なゲームは、プレイヤーの能力に合わせて適切な難易度を提供します。

あまりに簡単すぎると飽きてしまい、難しすぎると挫折してしまいます。適度に難しく、努力すれば達成できる課題に取り組むことが、グロースマインドセットの発達を促します。

お子さんの年齢や能力に合わせたゲームを選ぶことで、「ちょっと頑張ればできそう」という挑戦心と、達成したときの喜びを経験させてあげましょう。

この「ゾーン」での経験が、やればできるという自信を育みます。

 

3.ママができる!グロースマインドセットを育むゲームの活用法

子どものゲーム時間を単なる「遊び」で終わらせるのではなく、成長の機会として活用するために、ママができるサポート方法をご紹介します。

 

適切な言葉かけで子どもの挑戦を支える

子どもがゲームに取り組む姿を見守りながら、適切な言葉かけをすることが重要です。

・「難しいね、でも少しずつ上手くなってきているよ」
・「前よりも長く続けられたね、粘り強くチャレンジしているね」
・「新しい方法を試してみたのがいいアイデアだったね」
・「今回はうまくいかなかったけど、何が原因だと思う?」

このような言葉かけは、結果よりもプロセスに価値を置き、子どもの挑戦する姿勢を支えます。また、「まだ」という言葉を加えることで、可能性を示すこともポイントです。

「できない」ではなく「まだできていない」という表現が、子どもの挑戦意欲を保ちます。

 

一緒に遊んで「モデル」になる

子どもは大人の姿を見て学びます。ママ自身がゲームをプレイするとき、失敗してもくじけず、「よし、もう一回挑戦してみよう」と前向きに取り組む姿を見せましょう。

特に、自分が苦手なゲームに挑戦して、「難しいけど、練習すれば上手くなりそう」と口にすることで、グロースマインドセットのモデルを示すことができます。

 

ゲーム時間のバランスとルール設定

ゲームの教育的価値を認めつつも、バランスの取れた生活を送るためのルール設定は欠かせません。

・時間制限を明確に:「30分したら休憩」など、事前に決めておく
・他の活動とのバランス:外遊びや読書、家族との時間も大切にする
・学習や日常生活とのつながりを示す:ゲームで学んだことを実生活に関連づける

こうしたルールを子どもと一緒に決めることで、自己管理能力も育ちます。

また、「ゲームの後は宿題」など、先に義務を果たすことでご褒美としてゲームを楽しむ習慣をつけるのも効果的です。

 

4.グロースマインドセットを育むゲーム選びのポイント

すべてのゲームが同じように子どもの成長に貢献するわけではありません。グロースマインドセットを効果的に育むためのゲーム選びのポイントをご紹介します。

 

「適度な難易度」のゲームを選ぶ

子どもの能力より少し難しいけれど、努力すれば達成できるレベルのゲームが理想的です。あまりに簡単すぎると挑戦の機会がなく、難しすぎると挫折感だけが残ってしまいます。

多くのゲームには難易度設定があるので、最初は易しめの設定から始め、少しずつレベルアップしていくことをおすすめします。

また、年齢表示はあくまで目安であり、お子さんの発達や興味に合わせて選ぶことが大切です。

 

創造性や問題解決力を刺激するゲーム

単に反射神経だけを使うゲームよりも、考える要素や創造性を発揮できるゲームの方が、グロースマインドセット育成には効果的です。

・オープンワールド型のゲーム:自由に探索や創造ができるゲーム
・パズルゲーム:論理的思考や問題解決能力を鍛えるゲーム
・シミュレーションゲーム:計画性や資源管理を学べるゲーム
・協力型ボードゲーム:共に目標に向かって協力する経験ができるゲーム

これらのゲームは、単に「勝つ」ことだけが目的ではなく、プロセスを楽しみながら様々なスキルを磨くことができます。

 

成長に合わせてゲームをステップアップ

子どもの成長に合わせて、少しずつ難易度や複雑さが増すゲームへと移行していくことで、継続的に挑戦する姿勢を育みます。

子どもの興味や得意分野に合わせてゲームを選びながらも、少しずつ新しいジャンルや難易度の高いものにチャレンジする機会を作ることで、「新しいことにも挑戦してみよう」という姿勢が育まれます。

 

5.さいごに

いかがでしたでしょうか。子どもがゲームに熱中する姿を見て心配になることもあるかもしれませんが、適切な関わり方と言葉かけによって、その熱中は将来につながる大切な成長の機会になります。

時間のバランスに気をつけながら、子どもの挑戦を温かく見守り、プロセスを認める言葉をかけていきましょう。ゲームを通じて育まれた「やればできる」という考え方は、学校生活や将来の仕事など、人生のあらゆる場面で子どもの強い味方となってくれるはずです。

ママの適切なサポートで、ゲームの時間を価値ある成長の機会に変えていきましょう。

専門家・監修者えみ先生 / 保育士・幼稚園教諭・栄養士
キャリア20年を超える現役保育士、2児の母。これまで「うちの子すぐにあきらめるんです…」そんな声をたくさん聞いてきました。でも、声かけや関わり方の工夫で子どもは「またやってみる!」と思えるようになりますよ。一緒に取り組んでいきましょう!

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